2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧
【001:今】刈萱も悲し今手に償いの靴にて舞いしなかも焼かるか(回文) 【002:隣】南風つよい晩には隣からもれ聴こえくる atar a la rata[鼠捕り歌] 【003:散】くりかえすただくり返すこととしてチル散るミチル海もサクラも 【004:果】双の手に薄き果集…
完走しました。楽しかったです!! 思ったほど回せませんでしたが、何首かは回文で。 あらためて、皆様の歌を鑑賞させていただきます。
この先はあらゆるものが透明でむろん猫らもとうめいでしたよ
憂寂の午にはひるの趣が ぬるい芒果一口喰らう
ところにより一時激しく降るでしょう例えばそれが愛であっても
ひいやりとした下半身たぶらかすかつて尾びれが震えたあたり
はらからと横たふゲヘナ遠ざかる音に隠れて口元拭ふ
ハルニレの樹には涙をやるがいい祖母によく似た声に告げられ
薄暮亭何色の夢吐息つき糸目ゆ呪い担いてぼくは (はくぼていなにいろのゆめといきつきいとめゆのろいにないてぼくは)
いくたりの花持つひとの連なりて条件反射としてふりかえる
気がつけば童話のような森に居りもう一度閉じたほうがよさそう
靴下を脱いで乳房を踏み締める少し異なる感触のする